交互の妙

チャイコフスキー交響曲第6番『悲愴』。

この曲の第4楽章の冒頭の旋律は、非常に有名です。

何故有名なのか?それは、美しいメロディーと言うだけでなく、ある特徴があるからなんですな!


この部分、ヴァイオリンが担当していますが、1stと2ndがメロディーとハモりを1音づつ交互に演奏しています。

だから、ファーストヴァイオリンだけで演奏しても、セカンドだけでも、あのメロディーにはならないんですな。


何故、チャイコフスキーは、このように書いたのか?そして、どのような効果を狙ったのか?

作曲家の池辺晋一郎さんが『N響アワー』の司会をしていた時に、このような事を述べていました。

当時は、第一ヴァイオリンと第二ヴァイオリンは、ステージの下手側と上手側の対向配置だったので、メロディーパートが左右交互に入れ替わる事で、揺らめくような効果を狙ったのではないか?


そこで、これをハロプロで表現するならば、何が最適か?

と考えたばっは。

閃いたのが、その当時活躍していたGAMでした。

GAMなら二人だし、メロディーとハモリを交互に歌う事は可能だなと、曲調のイメージを巡らせたりもしました。


さてさて、時は流れ、違った形での交互に歌う楽曲の制作を、つんく♂プロデューサーはやってくれましたよ!

それが『超HAPPY SONG』。

この楽曲、

Berryz工房『Because happiness』
http://www.youtube.com/watch?v=O4soI4zugZs&sns=em

と、

℃-ute『幸せの途中』
http://www.youtube.com/watch?v=VEMa0dIXw4k&sns=em

を、同時に再生したもので、双方が融合して、全く新しい曲になるんですね。
http://www.youtube.com/watch?v=zhKWrv4G-mo&sns=em

ハイドンサン=サーンスにも通じる、遊び心ですが、実に高度で粋です☆


因みに、この曲を聴くと、大いに幸せな気分になれます(^^)v