伊福部昭と日本狂詩曲-そしてタムタム
今年生誕100年を迎える、作曲家の伊福部昭さんの特集でした。
『ゴジラ』の音楽で有名ですが、以前、彼の作曲した『日本狂詩曲』を初めて聴いた時、ラテンの舞曲っぽい祭りの曲だなぁってイメージを持ったんですが、今日再び聴いても、新鮮でしたね。
釧路に生まれ育ち、アイヌの文化と結びついた民族色の強いものだそうで、なかなか迫力があります。
さてさて、その曲中で、タムタムが出てきます。
要は銅鑼ですな。
この楽器の演奏には、楽器を置く“向き”が、非常に重要だと思うんです。
指揮者(客席)に向かうように設置すると、奏者は横を向くようになるので、指揮者を見るには横を向かねばなりません。
この楽器を演奏した事はないけど、キツい体勢ではないのかな?
って思った時、ある楽団のタムタムの位置が、ステージ下手側に、打面を正面に向けるのではなく、ほぼ垂直にしていたのを見ました。
こう置くと、指揮者の方向に体を向けた状態で、楽器を演奏する事が出来るので、なるほど!と思いましたね。
タムタムが使われている有名どころと言えば、ムソルグスキーの組曲『展覧会の絵』(もちろんラヴェル編曲版)の『キエフの大きな門』とか、やはりラヴェルの『ボレロ』とか、レスピーギの交響詩『ローマの祭り』や『ローマの松』かな?
なんかゴジラに話が戻りつつある(笑)